オリジナルキャラクターデザインの靴下を開発したい方へ
2024/4/3
こんな方におすすめ
- ・キャラクターライセンスグッズとして靴下を製作したい。
- ・アニメや漫画などキャラクター版権の靴下の製作に対応できるメーカーを探している。
- ・ご当地キャラクターソックスのOEM委託先を探している。
本日はそんな方々に向けて、オリジナルキャラクター靴下を開発するときの考え方について紹介して参ります。
キャラクターソックスの製作は以外と難しい
ラインセンスがあるキャラクターで靴下を製造する場合、版権元といわれるライセンス会社の許可が必須です。
版権元にサンプルを提出して、再現性や色味など確認を取り了承頂かないと発売することができません。
売り場に並んでいる多くのキャラクターソックスは「編み込み」で作られています。
靴下はニット製品ですので、伸び縮みします。テンションのかけ方の違いでキャラクターが潰れたり縦長になったりします。
そのうえ色数の制限もあります。
キャラクターの色味を変えることはできませんので、糸色のバリエーション幅も広くなければなりません。
キャラクターものは靴下の中でも特殊なカテゴリーになるので、きちんと対応できる工場も限られてきます。
靴下は履くもの
キャラクター靴下を製作しているとデザインばかりに気を取られて靴下が履くものであることを忘れてしまうことがあります。
色鮮やかで魅力的なデザインで靴下を製作しても、履けなければ靴下ではなくなってしまいます。
編み込み靴下は柄が細かくなるほど、靴下がきつくなる特性があります。
SNSなどで「XXのキャラクター靴下を裏返してみたら糸が伝って怖い」というつぶやきを度々目にします。
裏側に伝うループ状の糸が材質の選択など複数の要因と絡み合って靴下がきつくなる原因となります。
いかにデザインと履き心地の機能性を両立させるか十二分に検討しなければなりません。
私たちが台湾でキャラクターソックスを製造する理由
台湾では、多色機と呼ばれる豊富な色数が使える編機の台数が豊富です。
選べる色も多く、コットン1158色、ナイロン680色の糸見本帳から選択が可能です。
柄が細かくても、極力編機で自動的にループの真ん中を切断できるように設定します。
柄によっては切り切れない場合もありますが、靴下の下糸により伸縮性があるポリウレタンゴムを使うなどで、
きつくならなりすぎないようにカバーするように心がけております。
壁に突き当たりながらキャラクター靴下を製作してきた
私の靴下造りの原点はキャラクターソックスです。
キャラクター雑貨メーカーで、靴下事業立ち上げに携わった6年間。起業してをからの9年間、合計15年間キャラクターソックスを作り続けて参りました。
私自身も様々な壁に突き当たりながらキャラクターソックスの製作に取り組んできましたので、お力になれるかと思います。
デザインが複雑でかつ色数が多くて、なかなか製造する工場がなくお困りの際は、ご相談頂ければ全力でアドバイスさせて頂きます。
サービスメニュー
- 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
- ご相談を承っております。
- オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人
岩村 耕平