靴下を刺繍屋さんに持ち込む際の注意点とは
2024/11/18
靴下を弊社に支給して刺繍だけを依頼されたいとのご要望を頂くことがあります。
弊社は靴下メーカーです。お仕事をお受けしたからには品質に責任を持ちたいです。
靴下を持ち込まれて刺繍だけになると、弊社が納得できない靴下であろうと刺繍屋さんに渡して業務を遂行しなくてはなりません。
弊社のポリシーに反するため基本的に靴下の持ち込みはお受けしておりません。
お客様ご自身で刺繍屋さんに直接靴下を持ち込まれる場合は、自らがご納得される靴下を仕入れられて、きちんと検品を行われてから渡されることをおすすめしております。
汚れや穴あきがないか入念にチェックする
ネットや店舗で靴下を仕入れたとしても数量が増えるごとに「汚れ」「穴あき」などの不良混入のリスクが高くなることがあります。
こちら親切な刺繍屋さんでしたら、刺繍時にチェックして頂けることがありますが、100%ではありません。
万が一お客様自身が納品した不備がある靴下にそのまま刺繍が入ってしまった場合でも、その分の刺繍代は支払わなければなりません。
また靴下に不備があったのか、刺繍時に不備が発生したのか責任の所在が曖昧になると紛争の原因になることがあります。
よって納品前に汚れや穴あきがないか入念にチェックされるのがベストです。
予備分を支給する
いくら優秀な刺繍工場と言えども、製造工程の過程において数足程度の不良が生じる場合があります。
もちろん100%良品を納品することが工場の義務にはなりますが、鬼の首をとったように責め立てるのも得策ではありません。
そんなとき予備があれば解決できます。特にショート(不足すること)をさせることができない先に納品する場合は、予備は必須になります。
検針について検討する
刺繍工場にも検針機はありますが、汚れや穴あきのケースと同様、刺繍と靴下の製造元が別々になりますので責任の所在が曖昧になります。
刺繍の折れ針が混入するケースは少ないと思いますが、購入した靴下に異物が入っている可能性もゼロではありません。
特に日本のマーケットで縫製品を取り扱う場合、金属混入は重大なクレームになりかねませんので、リスクをヘッジするために、
信頼がおける検品機関にて検針をされてから納品されることをおすすめします。
靴下を製造する際のリスクヘッジについて紹介した記事になります。
後ろの方に検針についての説明もありますのでぜひご参照くださいませ。
サービスメニュー
- 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
- 靴下製造に関する質問などございましたら、お気軽にご相談くださいませ。
- 仕様にこだわった無地靴下の在庫を使うことで、50足/デザイン~の小ロット生産に対応ができるようになりました。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人
岩村 耕平