オリジナル靴下を製造するときの「筒型」と「L型」形状の違いとは?
2022/7/13
靴下売り場を眺めてみると、L型と筒型の2種類の形状があることに気づかれるかと思います。
靴下は「筒型」で製造される
靴下を生産するとき、全ての靴下は、初めは筒型で製造されます。
大雑把に言うと、上記画像の靴下編機の横についている、透明のラッパから、つま先が縫われていない靴下が、ポンポンと出てくるイメージです。
つま先を縫製すると筒型の靴下が完成します。
蒸気をかけて、靴下を平らく整える工程を経て初めてL型へ
L字型にする場合は、セットと呼ばれる靴下に蒸気をかけて形を整える工程時に、L字型の板に靴下を通します。
筒型にする場合は真っすぐな板を使います。
工員さんが一つ一つアルミ板にセットしましたら、ベルトコンベアで蒸気を吹きかける空間に移動させ形を整えます。
スチームアイロンと同じ原理です。
筒型で作られた靴下の上記画像の点線部分をつまんで、パタンと横に広げるとL型になります。
L型の状態で蒸気をかけて形を整えます。お手持ちの靴下でお試しになられるとわかりやすいかと思います。
靴下デザインの元になるビットマップデーターも筒型を基準に作られる
L字型と筒型のデザイン入稿方法の違いについてご質問を頂くことが多いのですが、どちらの形状ともテンプレートがございますので、お客様のご要望に応じてご提供致します。
靴下デザインの元になるビットマップデーターも筒型を基準に作られます。
弊社が提供するバーチャルサンプルは、工場が製作する実際のサンプルと極力条件を近づけるため、工場のビットマップデーターを元に製作します。
よってL型にする場合は、平面データーを筒型にして、さらに真ん中が折られたイメージで確認する必要があります。
下記イラストで言いますと、上段がL型、下段が筒型になります。折り方が異なるのみで、その他の違いはありません。
ご不明な点などございましたらお気軽にご質問頂けると幸いです。
サービスメニュー
- 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
- ご相談を承っております。
- オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
- 仕様にこだわった無地靴下の在庫を使うことで、50足/デザイン~の小ロット生産に対応ができるようになりました。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人
岩村 耕平