ドット絵(ピクセルアート)グッズを製作したい方へ
2024/4/23
こんな方におすすめ
- ・ドット絵グッズの製作に興味がある。
- ・ピクセルアートグッズを自作したい。
- ・ドット絵のオリジナルグッズを作りたい。
本日はそんな方々に向けて、ドット絵で作成するオリジナル靴下の製作について紹介してまいります。
ドット絵グッズ製作に靴下がおすすめな3つの理由とは?
靴下とドット絵の関係が相思相愛だから
売り場に並んでいる、靴下の絵柄の多くは「ドット絵」で再現されています。
サンプルを製作する際、まずはお客様から頂いたデザインをドット絵に再現する作業からスタートします。
「ドッター」(ドット絵を打つ人)がデザインを一目一目打ち込んでドット絵を作成していきます。
ドッターの腕次第で、再現性の良し悪しが決まります。
ドット絵が完成したら、靴下の編機にアップロードしてサンプルを製作します。
編み込みデザインの靴下を製作する際、デザインをドット化する技術が必要不可欠です。
多くの靴下工場には、ドッターが常駐しています。
ドット絵をグッズとして靴下を製作する場合、ドット絵で入稿頂ければ、直接サンプルを製作することができます。
靴下の売価がお手頃だから
靴下そのものが、単価が高い商品ではありません。Tシャツ1枚の売価が、2000円だとしたら、靴下は高くても500円です。
弊社で、靴下を製作する場合の、最低生産数は、300足〜です。500円で販売して、半分以上利益がでるような価格で製造することが可能です。
デザインシステムを保有しているから
島精機製作所のデザインシステムを導入してはや7年になります。
靴下のバーチャルサンプル製作を重ねているうちに、ドット絵を靴下で表現する面白さに魅了されてしまいました。
デザインシステムを使えば、ドット絵で製作したデザインを、靴下の網目で表現した際の効果を、バーチャルでシュミレーションすることができます。
靴下の規格に合わせたピクセル数のビットマップデーターさえあれば、1日でバーチャルサンプルが完成します。
靴下でドット絵の世界観を表現する方法とは?
量販店で、よく目にするキャラクター靴下の絵柄はドット絵で表現されています。
上記は、スニーカ靴下のビットマップデーターになります。
両端をくっつけると靴下の筒状になります。
横のピクセル(Pixel)数は、靴下の横幅を示す。
横のピクセル数は、靴下の横幅を表します。靴下の横幅は、編機のシリンダーの針数で設定されますので、規格が固定されています。
キャクラクターソックスですと、144N(ニードル)が最も一般的です。針数はニードルで表記するので、数値の末尾にNをつけます。
144Nを使用する場合の、横幅はおおよそ16cmです。16cmとは、表8cmと裏8cmを合計した数値です。
144針の網目があるということになるので、ピクセル数も144になります。よって靴下の表72ピクセル、裏72ピクセルがドット絵で表現可能な範囲です。
縦のピクセル(Pixel)数は、靴下の長さを示す。
縦のピクセル数は、靴下の長さを表します。スニーカーソックスですと、228ピクセルになります。縦のピクセル数は、工場のシリンダーの仕様によって、若干の差異がある場合があります。
228ピクセルですと、長さは、約16cmです。1cmにつき、おおよそ14ピクセルになります。
靴下を製作する際、一番最後に、靴下を板にあてて蒸気をかけて、プレスし形を整える工程があります。
この工程で絵柄が縦に収縮します。よって若干デザインを縦長目に製作する必要があります。
靴下の長さは自由に設定することができますので、靴下が長くなれば縦のデザイン範囲を広げられます。
ドット絵の世界を靴下で表現したい
ここまで、ドット絵グッズを製作したい方へ向けて、ドット絵で作成するオリジナル靴下の製作についてご紹介して参りましたが、参考になりましたでしょうか。
私自身も、ドット絵で作られた世界観に魅了されています。自らの日常をピクセルアートで表現し、それを靴下というグッズとしてこの世に送り出すことができれば、どんなに楽しいことかと思います。
デザインシステムがあるので、ドット絵さえあれば、サンプルを作らずとも、すぐに靴下として表現することが可能です。
サービスメニュー
- 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
- ご相談を承っております。
- オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
- 仕様にこだわった無地靴下の在庫を使うことで、50足/デザイン~の小ロット生産に対応ができるようになりました。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人
岩村 耕平