オリジナル靴下を製作するときの色の選び方について
2024/4/22
こんな方におすすめ
- ・オリジナル靴下を製作するときの糸の選び方を知りたい。
- ・靴下のデザインをする際の色の選び方を知りたい。
本日はそんな方々に向けて、記事を紹介して参ります。
オリジナル靴下を製作するときに使用する糸について
私たちの台湾靴下工場でデザインが入ったオリジナル靴下を製作する際、通常下記の3種類の糸を使用します。
コットン
ベースになる「地色」「リブ(履き口)」「かかと」「つまさき」には、コットンを使用します。
コットンは肌ざわりが柔らかく、ポリエステル、アクリルなどの化学繊維と比べて汗を吸い取りやすい天然繊維です。
台湾産地ではさらっとした手触りのインド綿を使用しています。柔らかく光沢を持った仕上がりになります。
ナイロン
絵柄にあたる部分は、台湾国内で製造されたナイロンを使用します。
ポリウレタン
下糸と呼ばれる、靴下の伸び縮みを作る細いゴム繊維は、細い日本製のゴム糸(ポリウレタン)を使っており、伸縮性に優れています。
伸縮性とは、文字通り「伸び縮みする性能」のことを言います。靴下を足に通すと、足の形に合わせて靴下が伸びて縮むので、ぴったりとフィットします。
オリジナル靴下を製作するときの色の選び方とは?
オリジナル靴下を製作するときの色の選び方は、3通りあります。
糸見本帳を使う
コットンとナイロンの糸見本帳を貸し出しております。コットン 1158色、ナイロン680色から色をご指定頂けます。
難点としましては、糸見本帳の冊数に限りがあるため、お待たせしてしまうことがあります。
バーチャルサンプルを製作した上で、糸見本帳を使用して修正を行ってから、現物サンプルの製作に進みます。
Pantoneで指定する
「Pantone Solid Coated」で色を指定頂き、弊社が近い糸色をお選びして、サンプルを製作することも可能です。
バーチャルサンプルを製作した上で、糸見本帳を使用して修正を行ってから、現物サンプルの製作に進みます。
PANTONEとは、アメリカに本社を持つグラフィック関連事業を業務とする企業の名称、あるいは、同社が提供している色見本帳、カラーマッチングシステムなどのことである。
PANTONEでは、デザイン、印刷物、工業製品、アパレル製品などのさまざまな分野で、色見本帳などの商品を提供している。色見本帳を使用することで、デザイナーが意図した色と、実際に印刷などされる色とを近づけることができる。デザインの分野で広く使われているAdobe SystemsのPhotoshopやIllustratorなどといったソフトウェアでも、PANTONEの色見本を扱うことができる。
日本では、DIC株式会社が提供するDICカラーガイドが広く使われてきたが、企業のグローバル化によってPANTONEが使われることが多くなっている。
また、PANTONEとコラボレーションした商品として、2004年に文房具、2007年に携帯電話が発売されるなど、PANTONEブランドが一般消費者にも認知されるようになった。
引用 webio辞書 PANTONE
RGB、16進数カラーコードで指定する
RGB、16進数カラーコードで色を指定頂くことも可能です。
Pantoneと同じく、ご指定頂いた色から最も近い色をお選びして、バーチャルサンプルを製作します。
アール‐ジー‐ビー【RGB】
読み方:あーるじーびー《red-green-blue》コンピューターで利用される色の表現形式の一。光の三原色である赤(red)、緑(green)、青(blue)を組み合わせて表現する。
引用 webio辞書 RGB
カラーコード
【英】color code
カラーコードとは、Webページ上で表現される色を指定するための制御コードのことである。カラーコードはシャープ(#)に続く6桁の16進数で表記される。2桁ごとに赤・青・緑の濃淡が表され、16進数(0~F)の0が最も薄く、Fに近づくほど濃い色となる。例えば白は「#FFFFFF」、黒は「#000000」、オリーブ色は「#808000」である。
オリジナル靴下を製作するときの色選びに数値による指定が必要な理由
デザインデーターの画面上の色を拾って、お選びすることもできますが、ご使用のモニター環境の違いにより色がブレることがあります。
基準の色があるとスムーズな進行ができます。
3通りのうちどの方法を選んだとしても、バーチャルにてサンプルをお作りしますので、修正は可能です。
何種類か配色パターンをお出しすることもできます。(少々お時間を頂く場合もございます)
下記は「デザインシステム」を使用してバーチャルサンプルを製作する流れを紹介下にページになります。
よろしければご参照くださいませ。
サービスメニュー
- 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
- ご相談を承っております。
- オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
- 仕様にこだわった無地靴下の在庫を使うことで、50足/デザイン~の小ロット生産に対応ができるようになりました。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人
岩村 耕平