ハイブランド靴下の開発を検討されている方へ
2022/7/22
こんな方におすすめ
- ・ハイブランドに対応できる靴下OEM製造先を探している。
- ・ハイブランドソックスの開発を検討している。
- ・上代が高い靴下の販売を考えている。
本日はそんな方々に向けて、私たちが台湾で製造する靴下の品質について紹介して参ります。
「靴下は美術品じゃない履くものだ」
私たちの靴下製造工場は、「台湾」にあります。
「靴下は美術品じゃない。履くものだ」
台湾靴下職人の口癖です。靴下はあくまでも「履くもの」なので、「外観だけではなく」「履き心地」も重視しなければならない、という考え方を表した言葉です。
靴下を製造するとき、キャラクターなどデザイン性を重視するあまり、「靴下が履くもの」であることを忘れてしまうことがあります。
靴下は試着ができないため、購入しないと履き心地がわかりません。外観が美しければ、初めは売れるかもしれません。
しかしながら、靴下は「履くもの」なので、お客様は必ず足を通されます。
私たちは、美しいデザインに惹かれて靴下を購入されたお客様が、実際に靴下を着用されて喜んで頂けることを最も大事に考えております。
私たちが台湾で製造する靴下の履き心地の品質とは?
台湾の製糸メーカーから仕入れた等級が高いインド綿を使用
台湾で靴下を製造する際、糸などの原材料は、メーカーから直接仕入れるため、どこで製造されたか明確になります。
台湾の製糸メーカーから仕入れたインド綿を使用しています。等級が高いコットンを使用すると靴下が柔らかく光沢を持った仕上がりになります。
下糸と呼ばれる、靴下の伸び縮みを作る細いゴム繊維は、細い日本製のゴム糸(ポリウレタン)を使っており、伸縮性に優れています。
伸縮性とは、文字通り「伸び縮みする性能」のことを言います。靴下を足に通すと、足の形に合わせて靴下が伸びて縮むので、ぴったりとフィットします。
編み込みで絵柄を入れる場合は、台湾国内で製造したナイロンを使用します。
色の種類は、コットン1032色、ナイロン684色から選ぶことが可能です。
口ゴムはライクラ
靴下のリブ(履き口)に入っているゴムを口ゴムと呼びます。
ライクラと呼ばれる日本から輸入したポリウレタンを使用しています。細いライクラを使うことで、伸縮性があり柔らかい仕上がりになります。
数回洗濯すると、口ゴムがよれてしまう靴下がありますが、台湾工場で製造した靴下は何度洗濯してもよれることがありません。
一本一本の糸が細く伸縮性があり柔らかい仕上がりなので、長く着用しても痒くなりにくくなっております。
私たちが台湾で製造する靴下のデザインの品質とは?
私たちのパートナーである台湾工場は、1971年に設立し今年50年目の節目を迎えました。2009年~日本向けの靴下を製造しております。
私たちの工場は「多色機」と呼ばれる豊富な色数の再現が可能な編機を146台保有しています。
「多色機」と細かい網目での再現が可能な「ハイゲージ」を組みわせることで、より複雑なデザインへの対応ができます。
2009年から日本向けキャラクター靴下の製造に取り組んできました。
初めのうちは、キャラクターデザインを再現するのに苦労しました。修正が30回に及んだこともありました。
靴下のデザインは、「ドット絵」と呼ばれる、ピクセルアートで再現されるため、印刷物のように100% デザイナーの指示通りに完成するわけではありません。
理想に近づくように作りこみをする必要があります。
改善を積み重ねる「マインド」があるかどうかは、ブランドを立ち上げるための靴下を製造する際、とても大事になります。
「台湾産地が生き残るためには、簡単で、数量が多い案件ではなく、細かくても、技術的に難しい高付加価値の案件にチャレンジしなければならない。」
社長の言葉に、工場の「考え方」が凝縮されています。
私たちが、製造する靴下の安全性の品質とは?
繊維製品を製造するとき必ず「針」を使用します。靴下も例外ではありません。万が一製品に針などの金属が混入したら、最悪の場合、怪我をしてしまいます。
どんなに素晴らしい靴下を製造したとしても、すべてが台無しになります。
手作業の工程も多い縫製品のものづくりにおいて、人がやることですので、100%はありません。ときには、小さな傷などの見落としが発生することも
あるかもしれません。どんなに良い工場で製造をしたとしても、なんらかの問題は発生します。工場と協力して試行錯誤を繰り返して日々品質を上げていくしかありません。
しかしながら「針」においては、10万個のうち1個の混入でも命取りになります。当たり前のように100%の結果を出し続ける必要があります。
私たちは、台湾工場と日本国内で全量検針のうえお客様に納品しております。
台湾で製造した靴下を一人でも多くの方にお試し頂くために
台湾での靴下製造に携わって今年で11年になりました。
私自身の「靴下」との関わりも、台湾工場なしでは語ることができません。工場を通じて学んだものづくりの姿勢が現在の基礎になっています。
ものづくりの仕事は、モノの良し悪しが全てです。
いくら価格が安く、外観も美しく、かつお客様に至れり尽せりのサービスをしたとしても、肝心なモノが悪ければ全てが台無しになります。
モノを起点として信頼関係が成り立っているので、品質が悪ければ全てを失ってしまうのが、ものづくりの仕事です。
私たちは、ものである「靴下を履いてもらう」ことで、1人でも多くの方に、作り手である工場の想いを伝えて行きたいと考えています。
実際に靴下を履かれる方の声を自ら把握し、工場にフィードバックするために、2019年から、靴下のOEM事業と合わせて、小売も開始しました。
多くのお客様から生のお声を頂きました。
私たちは、靴下を自社ブランドのラインナップに加えたい方々に向けて「伴走型の靴下製造サービス」を提供しております。
お客様のブランドのデザインとコンセプトに、製造面から見た品質の強みや、生産地の魅力を加えることで、より信頼度の高い魅力的な靴下を販売することができると考えております。
お気軽にお問合せくださいませ。
サービスメニュー
- 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
- オンライン、Email、対面での相談を承っております。
ブリングハピネスブリングハピネスhttps://www.bringhappiness.jp/656
- オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
- 台湾製無地靴下の在庫を使うことで、靴下は100足/色~、100足の中で刺繍デザインは2種類までの対応ができるようになりました。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人
岩村 耕平