台湾靴下の町「社頭」で靴下の仕事をする加工工場の人々
2022/7/26
私たちの靴下製造工場は台湾の中部の「社頭」にあります。
「社頭」は別名「靴下の町」とよばれており、靴下生産工場がたくさん集まる「産業クラスター」が形成されています。
私と工場との出会いは、10年前ファンシー雑貨メーカーで仕入れの仕事をしていたときに、靴下を担当したのがきっかけでした。
色数のトラブルで、国内外で対応可能な工場を探していたところ、台湾に「社頭」という靴下の町があることを知りました。
製造工程ごとの加工工場間の繋がりで成り立つ台湾の靴下産業
台湾の靴下産業は、製造工程ごとの加工工場どうしの繋がりで成り立っています。靴下工場が糸屋さんで糸を仕入れて靴下を編み立てます。
編み立て工程が完了したら、製品を縫製工場に移動して、ロッソと呼ばれる靴下専用のミシンで縫製され、さらに定型工場で、靴下に蒸気をかけて形を整える作業を行います。
後加工が完成したら、靴下工場で受け入れ検品と梱包をし、出荷される流れです。
靴下に刺繍を入れる場合は、刺繍工場、滑り止めのプリントを入れる場合は、プリント工場で加工を行います。
台湾靴下の町「社頭」で靴下の仕事をする加工工場の人々
私はもともと中国語を専攻していたので、前職では日本語が通じない、会社としてパイプがない新規の工場や、新しい商材の開発を担当していました。
靴下もそのうちの一つでした。大口の発注が決まったこともあり、通訳もかねてお客様のアテンドや打ち合わせで、台湾の工場を回りました。
今思うと、前職で頻繁に工場や加工工場の人々と膝を付き合わせてコミュニケーションを取れたことは、大きな財産になっています。
オーダーを出す私たちにとっても、靴下の全工程に携わる人々の顔が見えると、やはり安心できるからです。
サービスメニュー
- 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
- オンライン、Email、対面での相談を承っております。
ブリングハピネスブリングハピネスhttps://www.bringhappiness.jp/656
- オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
- 台湾製無地靴下の在庫を使うことで、靴下は100足/色~、100足の中で刺繍デザインは2種類までの対応ができるようになりました。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人
岩村 耕平