オリジナルデザインのスケーターソックスを製作する方法とは

靴下製造の考えが詰まったブログ

オリジナルデザインのスケーターソックスを製作する方法とは

2024/11/13

オリジナルデザインのスケーターソックスを製作する方法とは

こんな方におすすめ

  • ・オリジナルデザインのスポーツソックスの製作を考えている。
  • ・オリジナルデザインのリブソックスを作りたい。
  • ・パイルが入った厚手の靴下を作りたい。

本日は、そんな方々に向けて、オリジナルデザインのスケーターソックスを製作する方法について紹介して参ります。

オリジナルデザインのスケーターソックスを製作する際の材質と「パイル」について

弊社でスケーターソックスを製作する際の材質は、吸水性に優れた天然素材である綿を使用します。

さらに裏側に「パイル」と呼ばれるタオル地を入れます。

「パイル」加工はスポーツ系靴下を製作するときに多く選択されます。

パイルを入れると吸水性が上がるだけではなく、クッション性が増し、靴下に厚みが加わります。

 

スポーツ靴下にパイルを入れる箇所の指定について

パイルを入れる箇所についても指定が可能です。

通常は、靴下の足底の半分にパイルを入れる「半パイル」

もしくは靴下全体にパイルを入れる「全パイル」のどちらかを選択します。

「半パイル」(左)は足底半分とつま先とかかとの裏側、「全パイル」(右)は靴下全体の裏側がタオル地になります。

オリジナルデザインのスケーターソックスを製作する際の「リブ」について

靴下に入っている畝(うね)のように線状のくぼみを「リブ」と言います。

リブは、靴下を「キュッ」と引き締める役割をします。

激しく動いても、靴下を脱げにくくするために、靴下の履き口からくるぶしまでの範囲内にリブを入れます。

リブの範囲も指定ができます。

 

オリジナルデザインのスケーターソックスの肉厚を調整する方法とは?

スケーターソックスを製作するとき、厚みについてのご質問を多く頂きます。

靴下の糸本数を調整する

弊社の場合、通常二本に束ねた糸で靴下を製作します。二本束ねを三本に変更することで靴下へ厚みを加えることが可能です。

ただし網目が細かいハイゲージを使用する場合は、一本の糸のみで製作します。網目が細かいため糸を太く変更することができません。

靴下にパイルを入れる

通常靴下の足底半分にパイルを入れる「半パイル」で製作を進めますが、厚みのご要望がある際は、靴下裏側全体にパイルが入った「全パイル」を選択することができます。

オリジナルスケーターソックスを製作するときのデザインについて

スケーター靴下を製作するときも、通常の靴下を製作するときと同様「編み込み」または「刺繍」でデザインを表現します。

細かいデザインの再現も可能ですが、靴下としての機能性を重視する場合は、できる限りシンプルにされることをおすすめします。

スケーター靴下に編み込みでデザインを入れる際の進行方法とは?

サイズや長さをお伺いし、ご要望に合わせたテンプレートをご提供します。

デザインに不明な点などがありましたら、ヒアリングをさせて頂きます。

クリアになりましたら、靴下のデザインの元になる「ドット絵」を製作します。編み込み靴下のデザインは全てドット絵でできています。

ドット絵が完成しましたら、バーチャルサンプルをお見せします。

バーチャルサンプルは、靴下の編み込みデザインを画像で再現することが可能な、デザインシステムで製作します。

何回でも納得が行くまで修正頂けます。バーチャルでの校正がOKになりましたら、工場で実際のサンプルを製作します。

スケーター靴下に刺繍を入れる方法とは?

靴下に刺繍を入れる場合は、編み込みの靴下を製造したあと、刺繍工場で刺繍を入れる流れになります。

デザインを入稿する際は、靴下部分とは別に刺繍のデザインデーターが必要になります。。

刺繍データーは、原寸で入稿します。

イラストレーターで作成した「AI」と呼ばれる原寸大がデーターが必要です。

仕様にこだわった無地スケーターソックスの在庫を使った、50足/デザイン~の小ロット刺繍サービスを展開しております。

オリジナルデザインのスケーターソックスを製作するときの産地について

私たちは、台湾の靴下工場と二人三脚でオリジナル靴下の製造に取り組んでおります。

台湾工場では、上代が高めのブランドの靴下を製造しておりますので、品質につきましては、国産と比べても遜色がありません。

オリジナルデザインのスケーターソックスを製作するときの生産数量について

オリジナルデザインのスケーターソックスを製作するときの生産ロットは、300足〜になります。

300足だとかなりロットが大きく感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

靴下は、300足ですと、130サイズのカートン1ケース分になります。もし売れ行きがよくリピートがあっても、在庫ですぐに対応することができます。

国内にせよ、海外にせよ、小ロットで製造した場合、単価そのものがかなり高くなります。

販売の絶対数が少なければ、十分な利益を確保することができません。

材質やデザインなど徹底的にこだわり、価格が高くても販売が可能な付加価値をつければ、小ロットでも可能性はあるかもしれません。

しかしながら、小ロットで生産をするとそれだけで価格がUPします。

またサンプルを開発するときに、納得がいくまで何回も修正を行う「つくりこみ」をする必要があります。

小ロットに加えて、修正回数が多くなると工場の協力を得るのが難しい場合があります。

私たちの「300足」という数量は、工場からとことん協力を得るために最低限必要な数量です。

サンプルの製作面をバーチャルデザインシステムで補うことで、実現した数字です。

ちなみに導入前のロットは1200足でした。

「300足」を実現して以来、多くのお客様からご発注をいただくことができました。

台湾で靴下を製作するようになってから、納品した靴下のリピート率もあがっています。

お客様の販売力やデザインが、要因の多くを占めてはおりますが、「靴下そのもの」の品質も少なからず関係していると考えております。

靴下を製作して、ブランドを立ち上げたい法人、デザイナー、クリエイター様には、特に私たちのサービスをおすすめしております。

靴下製造に関する疑問点や質問などございましたら、お気軽にご相談くださいませ。

サービスメニュー

  • 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
  • ご相談を承っております。
  • オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
  • 仕様にこだわった無地靴下の在庫を使うことで、50足/デザイン~の小ロット生産に対応ができるようになりました。

合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。

この記事を書いた人

岩村 耕平

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