小ロットで製作するオリジナルルームソックス(もこもこ靴下)とは?
2024/5/2
こんな方におすすめ
- ・冬物のあったか靴下の制作を検討している。
- ・小ロット対応ができるもこもこ靴下のOEM製造先を探している。
- ・もこもこ靴下制作の進め方を知りたい。
本日そんな方々に向けて、もこもこ靴下の製作についてご紹介してまいります。
弊社で、もこもこソックスを製造する場合は、フェザーヤーンというふわふわの糸を使用します。
羽がついているように見えるので、フェザーヤーンと呼ばれます。
中国語では、「羽毛紗」と書きます。
毛足があるふわふわ感が特徴です。
目が細かいので、履いたときに暖かです。
細い糸を使うため、ポリエステル糸との組み合わせで、キャラクターアートを再現できます。
もこもこ靴下の産地と製造ロットについて
もこもこ靴下は、糸の流通量が多い中国での生産になります。
もこもこ靴下に使われる糸「フェザーヤーン」は、冬物のみに使用されるため基本的にオーダーメイドで染める形になります。
染める場合の必要数量は、靴下の長さにもよりますが、500足からになります。
選択幅は狭くなりますが在庫から糸を選ぶことも可能です。
在庫糸を使う場合は300足から製造できます。
弊社中国靴下工場は、巷の売り場でよく見かける、キャラクターソックスを主に製造しています。
もこもこ靴下の生産は、7月〜9月に集中します。
冬物商戦が始まる9月末から10月初旬には売り場に並べたいお客様が多いためです。
10月中旬を過ぎると、工場はオフシーズンに入ります。
10月中旬から12月は比較的空いています。
デザインシステムでもこもこ靴下のバーチャルサンプルを製作する
弊社島精機製作所さんが開発したバーチャルデザインシステムを常用しています。
靴下がニットの網目になったときの再現性や色を、シュミレーションすることができます。
デジタルデーターでサンプルを製作するため、工場でサンプルを作成する前の段階での確認が可能です。
もこもこ靴下は、ベースに使うもこもこ糸の毛足が長いため、細いポリエステル糸で再現する柄が、埋もれて見えなくなる場合があります。
上は、緑のベース色を、コットンにしたとき、下は、もこもこ糸を使用したときのバーチャルシュミレーション画像です。
もこもこ糸を使用すると、柄の細かい部分が埋もれてしまうことがわかります。柄の線を太くすることによって改善できます。
バーチャルサンプルがOKになった時点で、実際のサンプルを製作するので、
「蓋を開けたらどんでもないサンプルが上がってきた」ということがありません。
問題点があれば、事前に発見しやすくなるため、時間の節約にもなります。
オリジナルでもこもこ靴下を製作するときのデザインデーターの入稿方法とは?
靴下のサイズ(メンズ or レディス)、長さ(くるぶし、ふくらはぎ、膝下)などご要望をお聞きしたうえで、靴下の形をしたテンプレートをご提供します。
イラストレーターのAIでデザイン入稿頂きましたら、データーをもとに工場でドット絵を製作します。
さらに弊社でバーチャルサンプルを作成し、お客様に確認頂いた後、実際のサンプルを製作する流れになります。
サービスメニュー
- 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
- ご相談を承っております。
- オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
- 仕様にこだわった無地靴下の在庫を使うことで、50足/デザイン~の小ロット生産に対応ができるようになりました。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人
岩村 耕平