オリジナル靴下のデザイン品質を上げる方法とは?
2024/4/2
こんな方におすすめ
- ・柄が細かいオリジナルソックスの製作を検討している。
- ・デザイン性が高い靴下の製造を考えている。
- ・高品質のオリジナル靴下を製造できる工場を探している。
本日はそんな方々に向けて、台湾で製造するハイゲージ靴下について紹介して参ります。
細かい柄も表現が可能なハイゲージ編み込みソックスとは?
200N(ニードル)ハイゲージの編機を使用すれば、プリントと見間違えるような細かい柄が編み込みで表現できます。
こちら編み込みで製作しましたハイゲージ靴下です。
弊社のハイゲージソックスの製作実績を下記に記載しております。
ハイゲージ編み込みソックスの色数について
弊社台湾工場は、7F、8Fと呼ばれる多くの色数を使える編機を143台保有しており、うち20台がハイゲージに対応しております。絵柄にもよりますが、10数色の色を使えます。
7F-8Fの編機のハイゲージのシリンダーをセットすることで、プリントと見間違えるような細かい柄が編み込みで表現できます。
色数が多くなるほど、履き心地に影響が出やすくなるため、工場は11色程度までを推奨していますが、詳しくはご相談くださいませ。
ハイゲージで靴下を製造する場合のデザインの再現性とは?
編み込み靴下のデザインは、ドット絵で表現します。
下記は、横144x縦200ピクセルで製作したスニーカー靴下のドット絵データーになります。
200N(ニードル)のハイゲージで製作する場合は、横を200ピクセルまでに使用できますので、さらに細かい柄を表現できます。
下記アマビエのスニーカーソックスは、200×310ピクセルで製作しました。
上下とも同じ長さのスニーカーソックスに使うドット絵になりますが、ハイゲージの方がドット数が54%も多くなっております。
プリントソックスとハイゲージ靴下のメリットデメリットとは?
靴下で細かいデザインを再現する手段としまして、熱昇華転写プリントを使う方法があります。
ハイゲージとプリントそれぞれ得て不得手があります。
材質
プリントソックスの材質は、熱昇華転写プリントの場合、ポリエステルになります。ポリエステルと転写シートインクの相性がよいのが理由です。
ポリエステルは化学繊維ですので、吸水性に難があります。安価ですので、価格帯が低めの靴下に使用されることが多いです。
再現性
プリントソックスですと、グラデーションや写真まで再現が可能です。
編み込みの場合は、ドット絵で再現でき、色数が編機の性能の範疇に収まる範囲内にとどまります。
平置きの靴下にデザインを再現するという意味では、プリントソックスが優れています。
しかしながら着用前と着用後のデザインの落差が大きくなりやすい場合があります。
特に濃色系の色を使用している場合、履いたあとに白いポリウレタンの糸が見えてしまいデザインがかわって見えてしまうことがあります。
価格とロット
日本国内の業者でプリント靴下を製作する場合、100足製造で、1足につき漫画の単行本2冊分くらいの相場になります。
中国や台湾で生産すると価格は下がりますが、台湾では600足~、中国では1500足~とロットが大きくなります。
ハイゲージで編み込み靴下を製作する際のロットは300足~になります。
300足って多いんじゃないと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
仮に300足製造したとしても、日本国内でプリント靴下を100足製造するのに近いご予算でのご提案が可能です。
靴下はかさばる商材ではなく、300足でも、130サイズのカートン1ケース分にすぎません。
もし売れ行きがよくリピートがあっても、在庫ですぐに対応することができます。
詳しくはお気軽にご相談頂けると幸いです。ご不明な点などございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
サービスメニュー
- 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
- ご相談を承っております。
- オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人
岩村 耕平