オリジナルキッズソックスを製作したい方へ
2024/4/4
こんな方におすすめ
- ・子供向け靴下のOEM先を探している。
- ・プライベートブランド(PB)でキッズ靴下を開発したい。
- ・キッズソックスを製作するときのポイントを知りたい。
本日はそんな方々に向けてオリジナルキッズ靴下を製作するときのポイントについて紹介して参ります。
オリジナルキッズソックスを製造するときのデザインについて
靴下を着用する幼児の足に合わせて、幅を狭く製作する必要があります。
靴下を製造するときの横幅はゲージ数で表されます。通常ゲージ数が大きくなるほど幅が広くなります。キッズソックスを製作するときは120nという単位のゲージを選択します。
nというのは針の単位で横幅を表します。
上記左側が横幅がレディススニーカーソックスのデーターです。横幅が144n(pixel)x長さが200コース(pixel)となっています。
横幅は選択するゲージによって異なり、コースの数値は靴下が長くなると大きくなります。編み込みで靴下を製作する際のデザインは、横と縦のピクセル数で再現できる範囲内で再現が可能です。
右側がキッズスニーカーソックスのデーターです。横幅が120n(pixel)x長さが144コース(pixel)となっています。
キッズの靴下はレディスと比べて横幅が狭く、短いため同じデザインでも簡略化しないと再現ができない場合がありますので注意が必要です。
対象年齢が低くなるほど絵柄を極力シンプルにしたいところです。編み込みで靴下を製造する際、絵柄の裏側にループが伝います。
ループは靴下の履き心地を損なわないように製造時に切断するように設定しますが、デザインの細かさに編機の性能が追い付かないと自動切断ができない場合があります。特に足が小さい乳幼児に向けた靴下を作る場合は、
- 極力絵柄をシンプルにする。
- 無地+ワンポイント刺繍を選択する。
- デメリット表示を入れて履くときに注意してもらう。
などをおすすめしております。
ご不明な点などございましたらお気軽にご相談くださいませ。
オリジナルキッズ靴下を製作する際のサイズについて
ひとことでキッズ靴下と言っても様々なサイズがございます。
靴下のサイズ表記について定められた規格があるわけではないため、同じサイズ表記でもメーカーによって異なることがあります。
製作するときにターゲットとされるお子様の年齢をお伝え頂ければサイズ感についてもご提案します。
子供用靴下のサイズ分類について下記記事の真ん中のあたりでより詳しくご紹介しております。
オリジナルキッズ靴下を製作する際の加工方法の選択について
オリジナル靴下を製作する際、様々な加工方法を選択することが可能です。
レディスやメンズにも応用は可能ですが、キッズ靴下の製作でよく使われる加工方法について紹介して参ります。
立体加工
かかとをつくる原理を利用して下記の画像のような「突起」をつけることができます。
突起の形状は「かかと」と同じ形状の扇型となっており、底辺が長くなるとサイズも大きくなります。靴下を履くときの取っ手のような役目をさせることも可能です。
滑り止め
滑り止めもオリジナルデザインにて製作できます。
足元がしっかりする3歳の後半~4歳くらいまでのお子様を対象にする場合、あった方が良いかもしれません。(あくまでも個人差がございます)
オリジナルデザインに滑り止めについて下記でより詳しくご紹介しておりますので、宜しければご参照くださいませ。
シームレス加工
つま先の縫い目をフラットにするシームレス加工を選択できます。通常は縫い目が凹っと出ている仕様になるため、
つま先に縫い目があたって気持ち悪いことがあります。キッズの場合はハンドリンキングと呼ばれる靴下の目と目を縫い合わせる工法を選択すると縫い目フラットがフラットになります。
人の手で縫い合わせるためコストは少々割高になります。
オリジナルキッズ靴下を製造するときの材質とロットについて
キッズ靴下を製作する場合の材質は、基本的にベースが天然素材で吸水性に富んだコットンになります。
ご要望によっては、オーガニックコットン、コーマ綿、竹繊維、ウールなど特殊素材の仕様も相談できます。
コットンは、通年使用する糸ですので、工場に在庫がありますので、300足〜小ロットでの製造が可能です。
コットン以外の素材を使う場合のロットにつきまして、詳しくはお問い合わせ下さいませ。
下記は売り場で出ているキッズ靴下の材質分類について紹介した記事です。こちらを参考にして頂き製作前に売り場をリサーチされるのも楽しいかもしれません。
まとめ
ここまで、オリジナルキッズ靴下を製作するときのポイントについて紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。
ご不明な点などございましたお気軽にお問合せくださいませ。
サービスメニュー
- 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
- ご相談を承っております。
- オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人
岩村 耕平