私たちが提供する「伴走型」の靴下製造サービスとは?
2024/5/2
私と靴下との出会いは、ファンシー雑貨メーカーに勤めていたときに、新規事業立ち上げに携わったのがきっかけでした。
社内にノウハウがないなか、靴下工場を発掘し、デザイナーと一緒に手探りで製品開発に取り組む日々を過ごしました。
自ら靴下メーカーを立ち上げてからも、初めて靴下に取り組まれるお客様を中心にお取り引きさせて頂いております。
ご不明な点などがあれば、噛み砕いて丁寧に説明をしながら製作を進行します。
バーチャルでサンプルの作りこみが可能なデザインシステムの活用
業者によってはサンプル製作回数に制限がある場合があります。
靴下を企画する側にとっても、試行錯誤を繰り返す「作り込み」ができない一発勝負になってしまいますので、妥協しなければならない可能性があります。
私たちは、2017年に島精機製作所が開発したデザインシステム「SDS-ONE APEX3」を導入しました。
靴下のデザインをニットの編目に変換したときの効果を、バーチャルでシュミレーションすることができるシステムです。
実際のサンプルと同じような画像の確認ができるので、サンプルを製作する前の段階で、靴下が完成したときのイメージを明確に把握することができます。
バーチャルリアルティの世界で、靴下サンプルを製作するので、お客様が納得行くまで何回でも修正することができます。
現地の言葉を用いたコミュニケーション
台湾靴下工場とのコミュニケーションは、中国語で行っております。
台湾在住の靴下製造経験30年の台湾人スタッフと連携して、工場とやりとりをします。
日本人スタッフが、中国語で製作した仕様書を、台湾人スタッフが技術面や、台湾人が見てわかりにくい部分があれば、かみ砕いて工場に指示を行う形をとっています。
彼女と共に靴下の製作に取り組んで11年目になりました。
過去事例など、頭の中の引き出しも共有できる、私にとってかけがえのないパートナーです。
ブランド立ち上げのものづくりに適した考え方を擁する台湾靴下工場とのタイアップ
私たちの台湾靴下工場は、2009年から日本向けの靴下製作に取り組んで、15年目になりました。
靴下のデザインは、「ドット絵」と呼ばれる、ピクセルアートで再現されるため、印刷物のように100% デザイナーの指示通りに完成するわけではありません。
理想に近づくように作りこみをする必要があります。
工場によっては、細かい修正への対応ができない場合があります。
技術も大切ですが、お客様と一緒に作りこみをしていく、「マインド」があるかどうかは、ブランドを立ち上げるために靴下を製作する際、とても大事になります。
「台湾産地が生き残るためには、中国やベトナム工場が好んで製造する、簡単で、数量が多い案件ではなく、ロットが細かくて、技術的に難易度が高い案件にチャレンジしなければならない。」
社長の言葉に、工場の「マインド」が凝縮されています。
国は違えども、考え方を同じくした台湾工場と二人三脚でお客様を徹底サポートします。
安心安全の検針体制
繊維製品を製造するとき必ず「針」を使用します。靴下も例外ではありません。
万が一製品に針などの金属が混入したら、最悪の場合、怪我をしてしまいます。どんなに素晴らしい靴下を製造したとしても、すべてが台無しになります。
手作業の工程も多い縫製品のものづくりにおいて、人がやることですので、100%はありません。工場と協力して試行錯誤の繰り返して日々品質を上げていくしかありません。
しかしながら「針」においては、10万個のうち1個の混入でも命取りになります。当たり前のように100%の結果を出し続ける必要があります。
私たちは、台湾工場と日本国内で全量検針のうえお客様に納品しております。
単なる靴下OEM製造会社ではなく、靴下の「マイ製造部門」「アドバイザー」とお考え下さい。
私たちをご活用頂くことで、台湾の靴下製造工場と東京に靴下製造部門を持つのと同じ効果を得ることが可能です。
ブランドを立ち上げる靴下を製造するのに必要な、「人」「経験」「設備」「工場」を擁しており、「マイ製造部門」としてご活用頂けます。
単に靴下を製造するだけではなく、靴下製造全般を相談できるアドバイザーとして、お付き合いいただけます。
サービスメニュー
- 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
- ご相談を承っております。
- オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
- 仕様にこだわった無地靴下の在庫を使うことで、50足/デザイン~の小ロット生産に対応ができるようになりました。
合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。
この記事を書いた人
岩村 耕平